アルバイトも知っておくべき失業保険改正の歴史

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何度も改正されてきた歴史

労働者が突然職を失うことは、その労働者や家族にとって大きなダメージとなります。すぐに再就職先をみつけることができる人はほんの一握りの人だけで、たいていの人は再就職の準備にそれなりの時間が必要となります。そんな苦しい準備期間を支えるために生み出されたのが失業保険です。現在の失業保険の形になるまで、何度も改正を経ています。今回は失業保険の歴史を振り返ります。

失業保険の導入のきっかけとは

失業保険制度を初めて採用した国はイギリスでした。1911年に「国民保険法」を採用し、失業保険制度の幕が開きます。その後に起きた「第一次世界大戦」が終わると、戦後の世界の国々に失業者があふれてしまいました。これをきっかけに世界中の国々で失業保険制度が普及していくことになります。
日本に失業保険が導入されたのはイギリスから遅れること20年、1931年の8月のことでした。当時の政府である片山内閣の手により「失業保険法及び失業保険手当法案」が可決されます。そして同年12月に公布され、いよいよ日本の失業保険制度がスタートします。西洋の国々が第一次世界大戦による大量の失業者の発生をきっかけに保険制度を導入したように、日本では第二次世界大戦による大量の失業者の発生が契機となりました。

何度も改正されてきた歴史

失業保険法から雇用保険法の成立へ

失業保険法が公布されてから、順調に失業保険の適用拡大が進められていきました。同時に給付内容の改善も進められていきます。その後も労働法関連の法律が改正されるたびに失業保険法の内容の見直しがされていきました。しかし、時代の移り変わりにより雇用失業情勢にも変化が生じてきました。特に石油輸出規制が行われた後に施政された「総需要抑制策」の影響で失業者が増加し、抜本的な失業保険の見直しが急務となりました。そして1974年の12月。日本政府の三木内閣の手によって「雇用保険法」が可決され、翌年の1975年から同法案は施工されることとなりました。

現在の雇用保険のかたち

失業保険法の時代には、失業者に対する手当てが失業手当だけでしたが、雇用保険法になると失業手当の他に雇用改善事業、能力開発事業、雇用福祉事業が加わります。再就職までの生活費の援助だけではなく、再就職のバックアップを行うようになったわけです。また職業訓練を施すことで失業者の能力を上げることに成功し、別の業界への再就職、別の職種への再就職も可能になりました。その後2007年の改正で雇用改善事業は雇用安定事業に代わり、雇用福祉事業は終了します。現在は雇用安定事業と能力開発事業の二本立てで失業者のバックアップをしています。
このように失業保険について歴史を振り返ると、試行錯誤の結果、今の形に落ち着いていることがよくわかります。先人に感謝する意味でも失業保険に加入しましょう。

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